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交通事故による長期入院、病院は?費用は?

2020年10月21日更新

弁護士の中原です。今回は交通事故で長期入院が必要になった場合に、被害者の方が直面する入院先や費用の問題について解説します。

長期入院が困難な理由

交通事故で重いけがをした場合は、長期の治療や入院が必要になります。
例えば、ほとんど寝たきりの状態になる「遷延性意識障害」や半身の麻痺を伴う「脊髄損傷」などの場合は、かなり長期の入院が必要となってきます。

ただ、現在の医療制度では病院に長期間入院することは実は困難なことなのです。
事故直後に搬送される救急病院は救急の患者さんの受け入れ態勢しかありません。多くの場合、長くても1、2ヶ月を過ぎれば退院を迫られます。そして転院した先の病院でも数か月の入院でまた別のリハビリ病院などに移る方がほとんどです。

理由のひとつとして保険点数の問題があります。病院の収入は保険点数で決まります。入院してある程度の時間がたつと、保険から病院に支払われる額がぐっと少なくなってしまうのです。
ですから長期の入院治療が必要な場合には、専門的に受け入れてもらえる病院を探す必要があります。

長期入院が可能な療護センターとは

交通事故で長期治療が必要となった患者さんを専門に受け入れてくれる医療機関としては、NASVAという独立行政法人が運営する「療護センター」があります。

現在、全国4か所の療護センターと、全国6か所の委託病床で、遷延性意識障害や高次脳機能障害などの脳に障害がある患者さんの治療を専門的に行っています。療護センターでは数十の病床を抱えているのに対し、各委託病床はそれほど病床の数は多くありません。

療護センター
(1)千葉療護センター(千葉県千葉市)(2)東北療護センター(宮城県仙台市)
(3)中部療護センター(岐阜県美濃加茂市)(4)岡山療護センター(岡山県岡山市)
(5)中村記念病院(北海道札幌市)(6)湘南東部総合病院(神奈川県茅ヶ崎市)
(7)藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市)(8)金沢脳神経外科病院(石川県野々市市)
(9)泉大津市立病院(大阪府泉大津市)(10)聖マリア病院(福岡県久留米市)

療護センターおよび委託病床については、入院の申請を出せるのは一度だけとなっています。一度どこかの療護センターに入院申請を出して入院が認められなかった場合は、ほかの療護センターにあらためて入院申請を出すことはできなくなるので注意が必要です。

アズール法律事務所ではこれまでの経験をもとにアドバイスができますので、不安な場合は一度ご相談ください。
また療護センターについては下記のページでさらに詳しい情報を紹介しています。

療護センター等のご紹介

療護センターは自動車事故対策機構(NASVA)が運営する、重度後遺障害者(遷延性意識障害者)専門の病院です。

脊髄損傷を専門に扱う病院

下半身に麻痺が生じることが多い「脊髄損傷」の場合も長期の入院が必要となってきます。もし退院することになり、ご自宅での介護になる場合でも自宅の準備など時間がかかることから、やはり長期の入院が不可欠です。

現在、脊髄損傷を専門に扱う病院としては、国立障害者リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)、国立病院機構村山医療センター(東京都武蔵村山市)、総合せき損センター(福岡県飯塚市)、北海道せき損センター(北海道美唄市)などがあります。
そのほか、各地のリハビリテーション病院でも脊髄損傷専門の科があります。脊髄損傷を専門的に扱う各地の病院はこちらのページにまとめましたので参考にしてください。

脊髄損傷関連の病院・施設

全国の脊髄損傷を専門的に扱う病院・リハビリテーションセンター

長期入院の治療費は誰が支払うのか?

では、交通事故でやむを得ず長期入院することになった場合、その入院費用はいったい誰に払ってもらえるのでしょうか?

まず入院費用を支払うのは、加害者が加入している保険会社です。
では保険会社は、被害者の請求する金額をすべて支払ってくれるのでしょうか?答えは「ノー」です。
保険会社は当然のことながら「会社」ですので、利益を上げる必要があります。
そのため、被害者の思う金額をすべて払うわけではありません。むしろ期待以下の金額しか払わないのが実情です。

また、保険会社は、請求されない限り支払うことはありません。そのため、本来被害者がもらえるお金であっても、請求しない限り支払ってもらえません。

弁護士が介入することで、客観的に何が正しいのか、どこまで交渉できるのか、どういった基準が正しいのかが分かります。
特に、療護センターへの入院をされる方については、弁護士が入ることでかなりの増額が期待できます。

入院費用はいつまで払ってもらえる?

交通事故によるケガ、特に脳や脊髄に重い損傷がある場合は、治療のための入院期間が長期になります。
この「期間」についても、保険会社はずっと治療費や入院費を払い続けてくれるわけではありません。
だいたい1年以上治療を続けると、保険会社から治療費を支払わないという連絡が来ることもあります。
こういった「期間」の問題についても、弁護士が介入することで被害者の方に大きなメリットがあります。

保険会社との交渉は被害者にとって大きな負担

ここまでお話ししてきたとおり、交通事故による長期入院ともなれば、治療費や慰謝料を支払う保険会社との交渉は、金額が大きくなることもあって非常に緻密でハードなものになります。それは被害者やご家族にとっても大きな負担になりかねません。
こうした負担を軽減するためにも、ぜひ信頼できる交通事故弁護士にご相談ください。
アズール法律事務所では交通事故対応の経験豊富な弁護士が、あらゆる可能性を考慮して、依頼者にとって最良の方法をご提案します。

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